草原生態系の復元(赤岩の谷実験地の整備)

植林地から復活した在来種の草原
 使用目的が失われたカラマツ植林地を伐採し、その跡地に生育してきた幅60m、 奥行き300mの谷間の草地です。外来種を排除し、軽井沢在来の植物だけからなる 草原を復元し、聖域として維持するのが主な目的です。「赤岩」とは、星野温泉 周辺地域の地質学的由来のある呼称です。

 草原の中央を流れる川にはイワナやカワネズミが生息し、周囲の林に架けた巣箱は ムササビ、オシドリ、キビタキ等が利用していることもあります。

 生態園として、「エコロジカルガーデン」として、サクラソウ−マルハナバチ− アカネズミを中心とした生き物同士のつながり合いをわかりやすく解説するための 生態園という位置づけでもあります。そのため、在来種だけで早春から秋まで、 マルハナバチが吸蜜する植物が開花し続けるよう、重要な種を増やし、必要に よって人為的に育苗もしています。

 東京大学による研究(サクラソウの遺伝的研究/鳥による種子散布の調査/草原 生態系における送粉共生系:『訪花昆虫と植物が作るシステム』の調査)のフィー ルドとしても利用していただいています。

 ゆくゆくはこうした調査のための設備や装置を見学していただいたり、研究者や ピッキオ調査スタッフの説明を聞くこともできるようにしたいと考えています。

 星野温泉エリアの草原植物園(エコロジカルガーデン)としても、美しい谷間空間 を演出していく予定です。

マルハナバチ
 町花サクラソウとトラマルハナバチが切っても切れない関係であるように、受粉のためにマルハナバチ類が欠かせない植物が多々あります。マルハナバチの巣を発見してコロニーを飼育し、すべてのワーカーを個体識別して観察することで、生態系における役割を理解しやすくする装置を開発しようとしています。


池ノ平における花と昆虫の関係
 東御市(旧:東部町)の高峰高原にある草原(一部に湿地を含む)・池ノ平において、花と昆虫の共生システムについて調べました。主要な訪花昆虫と思われるヒメマルハナバチの活躍ぶりや、意外にもアリが主な訪花昆虫である花などがわかりました。

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