外来種を生態系から排除!
ペットにすべきでなかった動物
 2001年頃より、軽井沢町内でアライグマの目撃情報が出始めました。アライグマは北・中米原産の中型食肉獣で、「クマ」の仲間ではありません。日本へはペットとして輸入されましたが、本来は野生の動物です。力が強くて器用なため檻を破って逃げ出したり、人に馴れないため、飼いきれずに捨てられたりしたことが原因で、全国的に野生化が進んでいます。北海道などでの農作物被害、神奈川県などでの家屋侵入による損壊、糞尿による汚染の被害が深刻です。

これがアライグマ!



 尾がしま模様で、タヌキを灰色っぽくした感じの動物。木登りも得意です。
 野生化したアライグマは、主に次のような問題を引き起こします。
(1)獲物となる小鳥など小動物の減少、および生態的に同じような生活をしているタヌキ、キツネ、アナグマ、テンなど日本の野生動物との競合
(2)アライグマ回虫症や狂犬病などが人やペット、野生動物に感染する恐れ
(3)家屋被害、農作物被害

軽井沢町における現状
(1)生態系の破壊
 目撃情報・捕獲は、ともに町の東側で多く(関東平野で野生化しているものが分布を広げて進入してきた可能性と、町内で飼育されていたものが逃げ出した可能性の両方があります)、2002〜2003年には、生後間もないものも含めて20頭あまりが捕獲されました。おそらくその数倍から十数倍の数が生息していると考えられ、軽井沢の生態系において、毎日多くの動物が犠牲になったり不利益を被ったりしているのは間違いありません。

(2)伝染病などの心配
 アメリカではアライグマ回虫による人の死亡例もあるので、ピッキオでは、捕獲したアライグマから体の組織と糞を採取し、大学などの研究機関に検査を依頼してきました。2008年3月までに病気の原因になるものは見つかっていません。

(3)住宅に侵入
 木造の別荘等で床下から屋根裏に入り込み、場合によってはそこで出産します。壁が破壊されたり、糞尿によって汚染されたりする事例が増えています。

外来種問題を引き起こすもの
 外来種問題で最も深刻なのは、野生動物をペットとして簡単に飼育できると思う安易な考え方と、飼育管理の甘さ、および野生化した外来種が生態系に与える甚大な影響への無理解・無関心です。この現状を改善するために、私たちは講演会などを通じて、問題提起を行ってきました。

 ピッキオでは2002年から2008年まで、アライグマを中心とする外来種対策を行って参りました。現在、軽井沢町においては、NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ(略称:あーすわーむ)が事業を担当しています。

★次のような方は、下記連絡先までご連絡下さい。
○軽井沢町内でアライグマを目撃された方
○軽井沢町内でアライグマと思われる被害に遭われた方
○その他、軽井沢町内で野生化した外来種を見かけられた方

NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ(略称:あーすわーむ)
Tel:0267-45-5642